オフィシャル発表の訪問者数302,548人と大盛況だった2025年の

Salone del Mobile/ Milano Design Week 2025

AD WORLDが日本でご紹介している3ブランドも、新作とNewコンセプトを発表しました！

【Listone Giordano】

Natural genius に2つの新作フローリングが発表されました！

1400年代バルティック・北欧にそのルーツを持ち、1800年代のロンドン、パリ、ニューヨークのメインストリートや広場で多用された木の鋪道pavage en bois、加えてル・コルビュジエの最高傑作と呼ばれる1955年のロンシャン・デュ・オー礼拝堂の床にインスピレーションを得たTraficは、過ぎた時代と現代の共通項である「本物を愛でること」と「目まぐるしい変化を歓迎すること」を象徴し、郷愁と今を読み解く新しい感性・サステナブルな素材選択・現代の木工最高技術を駆使して開発されました。ビジュアルの独特な美しさのみならず、強度面でも木質系床材の中で特筆する強度を有します。

1000年を超える歴史を持つといわれる日本の指物技術から学び、木を布のように繊細にかつ堅牢に結ぶという意味を込めて名付けられたNUI（縫い）。木を水平に組子にして床面に設置することで、その結果として指物家具としてのフローリングになる、という発想から生まれました。日本独自のサヴォアフェールをイタリアのコンテンポラリーデザインで解釈した、凛としたエレガンスと時を経てさらに美しさが際立つシンプルな装飾美を兼ね備えたフローリングです。

【TABU】

TABU2025年のフィエラ会場のテーマはThe HOTEL

ホテルレセプションと客室をイメージしたインスタレーションを新作・継続製品から選んだアイテムで構成しました。
2024年発表で今年樹種と色を進化させたReFiguredは天然の植林木に独自技術でフリゼ杢を表しています。
フリゼ杢とは自然林で生育する木のごく一部がその生育過程で受ける風、土壌変化、寒暖差による微妙な影響によって、美しく希少な木目が現れるもののことです。古くから欧州でも日本でも楽器や高級な家具・小箱などに使われています。そのような貴重な素材である故に高級家具やラグジュアリーな室内空間でポイントに使われてきたフリゼ杢を、植林の5つの樹種（メープル、オーク、ボリバー、タイ、ブナ）で再現した新しいビジュアルがReFiguredシリーズ です。

【MOROSO】

著名デザイナー・新星として注目されるデザイナー・アーティストとの協業で常に新しい挑戦に挑むMOROSOの2025年新作

Patricia Urquiola :有機的なフォルムでアートピースのようなGRUUVELOT、四角いフォルムに包み込まれるような座り心地のCUADRA-SOFT、優しいフォルムのベッドとベンチのシリーズSEDONA
Zanellato/Bortotto : バックのグラデーションタイルが美しいラウンジチェアCLAY
Garcia Cumini : ぬいぐるみに抱かれてうとうとしてしまうような自分時間ソファME-TIME
FRONT : 北欧の森の小さな湖のようなLAKELET

今回で63回目のSalone del Mobile。90年代後半ごろまでの家具だけの時代から大きく変化して、今はプロダクトデザイン・インテリアデザイン・アート・モード・メディア・食・音・香・視覚・先端技術、あらゆる文化が加速的にクロスオーバーし、すでに領域はなくなったように感じます。履歴・経験の思い込みにとらわれず同時に普遍的良きものを新しく読み換えることができるのが成長する条件という感じがします。
Listone Giordanoのtraficは、従来の木口フローリングとは一線を画す技術とデザインでとても印象的でした。日本の伝統技術や仕様をヨーロッパ最先端の技術の中に組み込んだ新たなデザインや商品を開発している様を目の当たりにし改めて文化の継承の重要さを認識しました。
また、NUIにも採用されているカラー「Graphit」の深い黒色は見た目のすばらしさだけでなく、工業処理で発生するグラファイトに新たな命を吹き込んだ、環境に配慮した商品です。
ぜひショールームで現物をご覧ください。