【ハーベストパネルでの被災者支援プロジェクト】やさしいまちなみを避難所に

避難所暮らしを強いられている被災者の方々が、忍耐づよく、でも、ぎりぎりの状況で生活されていることを目の当たりにしました。どうか、その過渡的な状況が長期化しないことを願うとともに、今の環境を幾ばくかでも、改善できないか、と考えました。

ここちよい居場所、体を動かせる活動空間、明日へと自活するスペースなど大空間の避難所に、「よりどころ」を提供したい、そして、次の生活場所へ、後押しできる環境を作りたい、という思いから始まったプロジェクトです。

立場の違うたくさんの関係者が、立場の違いを超えて、でも、同じ目標に向かって、声を掛け合い、少しずつ前進できればと思います。

まちづくりをめざして

①

避難場所をちいさな共同体としてとらえ、その共同体のための、ちいさいけれど、落ちついた、「やさしいまちなみ」をつくります。

②

家族単位、単身者単位でプライバシーが確保でき、ほっとできる居場所と、コミュニケーションのためのお茶の間をセットで設えます。

③

まちなみ界隈のなかに、世代間交流できる「ひろば」を多様なスケール感で効果的に配置します。

④

支援者に対するサポート機能空間をつくります。

⑤

次のステップへリサイクル、リユースを念頭に置いた材料、基本ユニットで全体を構成します。

　　-- 有限会社ケミカルデザイン一級建築士事務所　奥村俊慈 --