2010年4月20日号
このメールはいままでに当社のスタッフが名刺交換をさせていただいたお客様、製品のお問い合わせを下さったお客様、今までにもメールマガジンをご愛読頂いてきたお客様に配信させていただいております。




4月14日から19日に開催されたミラノサローネから、SOUL WOODレポートをお届けします。


ヴェネチアのゴンドラ停泊用柱廃材の再利用テーブル


「標準化」の対岸に「ひとつひとつ違う表情」がある。
「無機質」の対岸に「いつか朽ちるもの」がある。
木は生きて来た痕跡、たましいを包み込み、埋もれ木や廃材はひとつひとつのストーリーを持っている。
サローネの会場で、多くの人の足を止めていたのは、こんなストーリーのある木です。

3万年から5万年の間、ニュージーランドの地で泥に埋まっていたカウリの木
ヴェネチアのゴンドラ停留柱の廃材
育ってきた痕跡である節や曲がりがはっきりと確認できる木

こんな木を私たちエーディーワールドではSOUL WOODと呼んでいます。 今年のミラノサローネで多くの人の足を止めていたのは、こんなSOUL WOODたちでした。


5万年地中に埋もれていたカウリ材のテーブル。銘木倶楽部が独自に扱う材料です。
ゴンドラ停泊用柱廃材。
木の声が聞こえるような形のスツール。
サテリテでの注目展示ブースにて。
Piet Hein Eek 廃材に分厚いアクリル塗装バージョンがすごく良い。
麦をテーマにしたギャラリー展示。農業廃材(麦わらなど)で生活の用品を作る。重要なコンセプトだと思う。

工業標準化、それはコスト標準化に貢献し、ノークレームで売りやすい標準的な素材の選択を必須とします。その結果が今日の多くの家具工業の生産する奇麗だけれども画一的な製品群になりました。画一的な美しいショールームやカタログ写真の無機質の空間もクールで格好良くてつい憧れてしまうのですが、私は欠点なのか味なのかは見る人によって変わってしまうような、なにか泥臭いと言うか、オーガニックと言うか、昔話や思いで話のようなストーリーの有る、肌で温度を感じるようなものが結局は好きなのです。完璧でない事でおいしく味わえるような、くつろぐ余裕の有る空気が好きなのです。そして、今年のサローネの会場やフォーリサローネのギャラリーで私が感じたのは、世界中の大勢の人たちが肌で温度を感じる事、モノからストーリーを感じる事を渇望している事でした。




5月22日から29日まで、エーディーワールドの東京SRで開催する『スギコダマ&木を語る』イベントの期間に、ミラノから私もサローネの画像やイタリア最新情報を抱えて参加します。イベントのお知らせは近日中にまたメールマガジンでお送りしますので、是非皆さんおいで下さい。ミラノ&イタリアに ついていろんな話を一緒にしたいですね!

 

by AD WORLDミラノ 平澤潤子

日本で10年 イタリアで17年
木にこだわり続けています。



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