2010年2月4日号
このメールはいままでに当社のスタッフが名刺交換をさせていただいたお客様、製品のお問い合わせを下さったお客様、今までにもメールマガジンをご愛読頂いてきたお客様に配信させていただいております。



 
有馬晋平さんとの出会いは、大阪の見本市会場の雑踏のなかでした。
大きな木で出来たソラマメのような固まりが、デザイナーの作った線の細い椅子がたくさん展示してあるなかに、なぜか置いてある。
何だかよく解らないものなのでよく見ると、割れていて虫が食った痕もある。
すこし時間をかけて見ていたら、すぐ後ろに人が立っていて何も言わない。
見た感じのいい人だったので、話しかけてみることにしました。
「これ作った人だよね」
「はい」
「これなに?」
「、、、、」
「これ何の木」
「杉です」
「でかいね、樹齢200年くらい」
「160年までは数えたんですけど、、、」
何を訊いても、積極的に話さない、でも訊きたくなる。
こんな時は、質問方法を変えよう。
「この形を思いついた時の感覚と、完成した時の達成感を教えて」
「それは材料との出会いから話さないと」
おっ、スイッチ入ったね。
「君はこの材料に出会った時、凄く嬉しくなって、出来るって何か を感じたんだね、なんとなくそんな気がするよ」
「はい、そうなんです。見つけた時の写真がこれです」
「なんか、木に呼ばれてそこに行ったような気がしなかった?」
「そうですね」

私は、160年以上生きた樹が、有馬晋平さんを通じてこの形になりたかったのではないか、と思いました。
それは、一流の寿司職人が素材以上の味は出せないから、素材の味を生かすことだけを考えるように。
料理はアートや作品と呼ばれることはありません。
スギコダマは、何だかわかりません。
でも、美味しい料理に似た、エネルギーをくれます。
巨木というサヤから取り出された、巨大なソラマメにご家族で会いに来て下さい。




※2月6日(土)17:00−20:00
ささやかなオープニングパーティを予定しております。
※2月13日(土)14:00−15:00
建築家 竹原義二講演会「木と語る」 無料
※2月6日(土)から13日(土)10:0018:00
有馬晋平作品展「スギコダマWORLD」
※2月6日(土)、7日(日)、11日(祝日)、13日(土)
「木文」のワークショップを予定しています。
参加費 大人2,000円、中学生以下1,000円
参加費の一部は途上国学校給食に寄付されます。
※有馬晋平さんの東京の個展の記事はコンフォルト2月号に掲載されています。


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